2013年10月15日

二重まぶたの構造

前回、二重まぶたとは、「目を開ける筋肉(上眼瞼挙筋といいます)と連動して、上まぶたの内側への折り込みができること」と説明しました。でもどうすれば、目を開ける筋肉 (上眼瞼挙筋) とまぶたの皮膚を連動させることができるのでしょう? 連動させるためには「目を開ける筋肉(上眼瞼挙筋)」と「皮膚」との間を「ひも」で結べばいいのです。馬車を想像してみてください。馬車は「馬」と「車」の間に「ひも」で繋がれているから動くのです。この「ひも」が無ければもちろん車は動きませんよね。目を開ける筋肉 (上眼瞼挙筋)を馬車でいう馬と考え、まぶたの皮膚を「車」と考えてください。「ひも」が無ければ。いくら目を開けても皮膚は引っ張られません。筋肉と皮膚の間を「ひも」で繋げば、目を開けるとそれにともない皮膚は引っぱり込まれます。自然の二重まぶたの場合はこの「ひも」が自分の体の線維でできているのです。手術で二重まぶたを作るということは、「ひも」=「目を開ける筋肉 (上眼瞼挙筋)と二重にしたい部分の皮膚を繋ぐもの」を作成するということに他ならないのです。

埋没法ではこの「ひも」として外科用の極細糸を使用します。
切開法ではこの「ひも」をまぶたの中の自己組織を利用して作成します。

埋没法と切開法の根本的な違いは、切るか切らないかではなく、「ひも」に何を利用しているかということなのです。埋没法は糸なので、まぶたに編み込むように糸を通せばいいので、「別に切らなくていい」わけです。切開法は、自己組織の一部を採取し移動させなければいけないので、「切らなければこの操作ができない」から結果として「切る」だけなのです。

おわかり頂けましたか。


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Posted by そかべこう at 01:55│Comments(0)二重まぶたの構造論
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